第17代関西学院院長:舟木 讓

ソレイユの会のHP誕生を心よりお祝い申し上げます

2019年7月に同窓会本部運営委員会で発足が認められた「ソレイユの会」の活動を、
より広く発信し、豊かな出会いを提供してくださるHP誕生を大変うれしく、心よりお
祝い申し上げます。
また、これまで組織化に向けて中心となってご尽力いただき、今も日々献身的に支えて
くださっている工藤玲子代表のお働きかけにより、いろいろな課題がある中、こうして
HPが整えられましたことに敬意をもって感謝をささげたいと思います。

私自身は、2020年2月7日に実施された第二回講演会にお招きいただき、女流講談
師の田辺いちかさんによる講談を拝聴する機会に恵まれ、ソレイユの会の皆さまとも交
流させていただく事ができました。今でも講演会後の食事会での楽しい交流の時も含め
楽しかったひと時をつい先日のように思い起こします。それと共にその短い出会いの時
でも、私のこれまでの人生において、全くと言ってよいほど無知であった、「女性」の
社会での働きの現実とそのご苦労に対する多くの知見を与えていただいたことに、感謝
しております。

現在、関西学院大学の現役学生数は「女性」が過半数を占め、それぞれの卒業後の人生
も多岐にわたってきております。特に、AIの発達により銀行の一般職応募が激減し、ま
た、コロナ禍の中で、航空、旅行業界の求人も控えられ、テレワークも広がる中、ます
ます卒業後の就職先はSEなども含め、これまでと異なる就職先も増え、多様性を有す
ることになってきております。

ウイズコロナ、ポストコロナの影響を受ける社会の激変を見据えると、DXの急速な進
展もあり、羅針盤のない状況で、人生という海を旅する不安を誰しもが抱いております。
そうした中で、「女性」に対する、現在とは比較にならない偏見や差別が存在する社会
で、大きな責任をもって働いてこられた諸先輩と親しく交わり、自らの人生にとっての
良き羅針盤を発見する機会を提供くださる「ソレイユの会」の存在は、今後ますますそ
の重要性と必要性が増してまいります。

時代の変化の中にあっても変わらない関西学院スピリットをもった「女性」として、そ
の卒業生が良き情報共有のもとで、良き出会いと、互いを支えさらに豊かな人生を歩む
場として、今後も「ソレイユの会」が神様の豊かなお守りのうちに、発展されますこと
を心よりお祈り申し上げます。           

                               2021年10月