6月17日(金)銀座オフィスで初めての子育てセミナーとして、同窓会本部で子育てセミナーを開催されていた山田裕子先生に、「現代社会の育児支援、ジージ・バーバの役割を考える」をテーマにお話をしていただきました。

山田裕子先生(前列中央)と参加者の皆様

1)セミナー概要:働く世代の女性を応援するKGソレイユの会として、今後「子育て」に関しての企画を考えるにあたり、今回は、子育ても終わり孫育て中の同窓生の方への呼びかけをさせていただきました。少人数での意見交換をしながらのセミナーで、参加者からは「孫や親へのジージとしての関わり」や、「現在子育て中のKG女性に、自分の子育て経験がお役に立てないか」などのご意見があり、山田先生からのアドバイスをいただきながら、「親子の愛着の絆づくり」についてのお話を伺いました。

銀座オフィスで

2)テーマ「親子の愛着の絆づくり」(乳幼児期の親・大人との関わりがいかに大切か):愛着とは、子どもが、特定の他者に対して持つ情愛的な絆のことです。乳幼児期に愛着に基づいた人間関係が存在することが、その後の子どもの社会性の発達には重要な役割を持ちます。山田先生からは、親子の絆作りは、妊娠中から始まり乳児期に形成され、その時期の絆の上手な結び方の具体例として、①祖父母も、体を使って遊ぶことで赤ちゃんの五感を刺激し、バランス感覚を育てる②赤ちゃんのハイハイの大切さを理解し、お座りができるようになれば、共感性を育てるボールを転がすキャッチボール遊びをする③褒めること、認めることは、大切だが、ダメなことをした時には、この時期に叱らないと子どもは、学ぶことができない④関わる時は、アイコンタクトと笑顔が大切、とお話がありました。

3)山田裕子先生の活動:「NPO法人O’hanaの家庭訪問事業で、赤ちゃんが生れた時からの愛着の絆作りの仕方を育児のスタートの時から親に伝えて、親が一生懸命やるのを見て、親の頑張りをほめることで、親とのいい関係作りと親子の愛着の絆作りをサポートする。そして、地域でいろいろな人が集える拠点作りができることを望んでいる。」(山田先生)

*NPO法人O’hana 親と子の絆を育むお手伝い HP:http://www.npo-ohana.org

*参考図書・岡田尊司『愛着障害の克服「愛着アプローチ」で人は変われる』・鷲田清一、山際寿一『都市と野生の思考』

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